KURAKU くらしをラクに。 by Irodori Lab
時間とお金

自分はタダなのか?
自分の時間単価を考えてみた

たくさんの収納ボックスを普通のドライバーで組み立てながら、時間と労力について考える女性のイラスト

以前、私は収納付きの作業台を探していました。

ようやく見つけた商品には、自分で組み立てるものと、組み立て済みの完成品がありました。

「完成品、高っ!」

その差は、1個あたり約1,000円です。

「そのくらい、自分で組み立てればいい。」

私は、収納ボックスの組み立て式を選びました。収納ボックス8個とキャスター台4台、合計12個をすべて自分で組み立てることになりました。

収納ボックスだけで、完成品より約8,000円の節約になります。

「そのくらい自分で組み立てればいい」

電動ドライバーは持っていませんでしたが、これまでも組み立て式の家具はいくつも作ってきました。だから、多少大変でも大丈夫だろうと思っていたんです。

ところが、収納ボックス8個とキャスター台4台の組み立ては想像以上でした。

「あと何個あるんだろう……」

だんだん手のひらは赤く腫れ、時間だけがどんどん過ぎていきました。

「完成品を買えばよかった……。」

自分の時間を「タダ」だと思っていた

当時の私は、自分の労力は「タダ」だと思っていたんです。

完成品は高い。
自分が組み立てれば安く買える。

個数が多い分、完成品を選んだ場合の差額も大きくなります。それを見て、余計に「完成品は高い」と意地になっていた気もします。

実際、自分で組み立てれば、支払う金額は安くなります。

時間にも価値がある

私は本当に、何時間もの時間を組み立てに使いたかったのか。

そういう選択肢もあったはずです。

あるとき、「自分の時給っていくらなんだろう?」と考えました。

仮に組み立てに6時間かかった場合

時給1,500円 × 6時間 = 9,000円分

私は約8,000円を節約するために、時間単価で考えると約9,000円分の時間と、手が腫れるほどの労力を使った計算になります。

「でも、その6時間、働いて稼げるわけじゃないよね」

そう思いますよね。確かに、6時間を空ければ必ず9,000円稼げるわけではありません。それでも、私の6時間は「タダ」ではありません。

しかも、お金の節約を優先しすぎると、気づかないうちに脳や体の負担が増え、別の出費や負担につながることがあります。

値札では約8,000円節約できても、本当に約8,000円得したと言えるのか。当時の私は、そこまで考えていませんでした。

「安い」が一番得とは限らない

この話は家具だけではありません。

スーパーを何軒も回ること。エアコン掃除を自分ですること。草むしり。引っ越しの荷造り。

どれも、「時間を使ってお金を節約する」という選択です。

その作業自体が本当に趣味なら、話は別です。DIYが好き。料理が好き。節約ゲームのように楽しめる。そういう人なら、その時間にはお金以上の価値があります。

でも、疲れながら「お金がもったいないから」だけで続けているなら、一度立ち止まってもいいかもしれません。

その時間で得られるものは何でしょうか。逆に失っているものはありませんか?

自分の時間を、少しだけ大切に考えてみる

私は今でも節約は好きです。

でも以前と違うのは、

「家計に無理のない範囲で、苦手なことは人やサービスに頼る」

という考え方になったことです。

値札だけでは見えないものがあります。

何時間も手を痛くしながら組み立てたあの経験があったからこそ、今は自分の時間も大切に考えられるようになりました。

通勤時間も「タダ」ではなかった

かつての私と同じように、「それでも自分の時間はタダなのでは?」と感じる方もいると思います。私自身、この考え方が腹落ちするまで時間がかかりました。

でも、腹落ちしてから、私の生活から「お金」と「時間」に関するストレスが減っていっていることを実感しています。

以前の私は、電車で片道約50分かけて通勤していました。電車では勉強したり、ゲームで遊んだりして、通勤時間を有意義に使えていると思っていた時期もあります。

でも今は徒歩15分。正直、近いのは正義です。

朝、家を出る時間が遅くなり、心に余裕が生まれました。満員電車に揺られないため、疲れにくい。帰宅後の時間も増え、自炊もラクになりました。

思っていた以上に生活が変わりました。

試しに、通常時給1,500円、勤務日数20日で、通勤時間だけを変えて計算してみました。

通常時給1,500円、通勤往復100分、月20日勤務で計算すると、仕事のための時間を含めた時間単価が1,248円になる時給計算ツールの画面
以前:片道約50分、往復100分/日。仕事のための時間を含めた時間単価は1,248円。画像は押すと拡大できます。
通常時給1,500円、通勤往復30分、月20日勤務で計算すると、仕事のための時間を含めた時間単価が1,414円になる時給計算ツールの画面
現在:片道15分、往復30分/日。仕事のための時間を含めた時間単価は1,414円。画像は押すと拡大できます。

同じ時給1,500円でも、通勤時間を含めて考えると、時間単価には166円の差が出ました。

自分の時間単価を計算してみる

「費やした時間」や「自分の疲労感」と、実際に「節約できた金額」を想像だけで終わらせず、一度計算してみてください。

KURAKUでは、月給から時給を計算できるツールを公開しています。さらに、勤務時間だけではなく、身支度や通勤時間まで含めた「時間単価」も確認できるようにしました。

あなたの時間単価はいくらでしたか? その数字を物差しにして考えたとき、今の時間の使い方に納得できたでしょうか。お金だけでなく、時間や疲労、その先の将来まで含めて考えるきっかけになれば嬉しいです。